犬・猫ペットフードの安全確保へ新法

asahi.com:犬・猫ペットフードの安全確保へ新法 農水・環境両省 – 暮らし農林水産、環境両省は30日、犬、猫用のペットフードの安全性を確保するため、有害物質の混入防止や製品の表示の義務化を定める新法を制定することを決めた。米国などで中国産原料を含んだ製品を食べた犬や猫が大量に死んだ問題を受けた措置。両省は来年の通常国会に法案を提出し、年度内の成立を目指す。

有識者らの研究会が同日、法規制が必要とする報告書をまとめた。ペットフードの流通量の9割を占める犬、猫用を当面、対象とする。有害物質などのリスクを公的機関で科学的に評価し、製造・輸入業者に混入防止を義務づける。また有害な製品が出回った場合に備えて、行政側に検査権限や回収を命じる権限が与えられる。これまでペットフードの表示については業界の自主ルールしかなかった。

ペットフードの安全性、4割が不安

asahi.com:ペットフードの安全性、4割が不安 国民意識調査 – 暮らしペットフードの安全性について、約4割の人が不安を感じていることが環境、農林水産両省が実施した国民意識調査でわかった。米国でメラミンを含む中国産原料を使ったペットフードを食べた犬や猫が多数死んだ事件などの影響が大きいとみられる。規制のあり方を検討する両省の研究会で6日、報告された。

調査は10月、ペットを飼っている1351世帯と飼っていない1649世帯を無作為抽出し、計3000世帯にネットを利用し回答してもらった。

約4割の人が市販ペットフードの安全性に不安を持ち、食品と同様か一般の商品以上の安全の確保を進めるべきだと8割以上が答えた。

ペットの健康被害を防ぐには、メーカーによる原材料の安全確認が重要と考える人が最も多く、安全確保には法的規制より企業の自主規制を中心に対応すべきだとの回答がやや上回った。

また、犬を飼っている人で7割、猫の飼い主で8割程度が、市販のペットフードだけを与えていると答えた。購入する際に注意している表示内容は、原材料、添加物、原産国を挙げる人が特に多く、価格より安全性を重視するとしていた。